介護事務とはどんな仕事?
医療系の中では非常に人気のある資格の一つに、介護事務の資格があります。
では、介護事務とはどういうことを行う仕事なの?
こちらでは、介護事務の資格や行う仕事、検定試験などについて説明しています。
介護サービスにかかる費用は、介護保険制度により本人が1割を負担し、残りを国や地方自治体が負担しています。
それで、介護事務とは、介護サービスにかかった費用をまとめ、介護サービスを行う事業体が受け取る、介護報酬の請求書類作成を中心に行う仕事です。
実際に介護を行うホームヘルパーや、ケアプランの作成や調整を行うケアマネージャーとは違い、事務作業等でサポートするのが主な仕事で、高齢化社会による需要の高まりで人気の高い職種ともいえます。
介護事務はどんな資格なの?
介護事務の特徴について
介護事務の特徴には、下記のような事柄があります。
- 高齢化社会による需要の高まりで、活躍の場が多い
- 女性に非常に人気のある資格
- 勤務形態も比較的自由に選べる場合が多い
- 家事や育児と両立しやすい
- 全国どこにでもある介護サービス事業所で働くのに役立つスキル
- 介護サービスを受ける高齢者も年々増加しているのでニーズも高い
- 体力を使う仕事ではないので、長く安定した労働が可能
おすすめの介護事務資格
介護事務の資格は、数多くの団体が主催していますが、中でもお勧めの検定試験や認定制度を調べてみました。
介護事務認定実務者試験
全国医療福祉教育協会が主催しているのが「介護事務認定実務者試験」で、ユーキャンが「介護事務」の資格取得に使用しているのがこの認定試験になります。
試験形態には会場試験と在宅試験の2種類があり、子育てのためになかなか外出が出来ないママさんも在宅で受験できるのは便利。
試験名 | 介護事務認定実務者試験 |
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資格の種類 | 民間資格 |
受験資格 | 特にありません。 |
試験内容 | [学科試験]:20問
[実技試験]:2例 |
試験形態 | 会場受験と在宅受験があります。
ユーキャンの講座の受講生にはもれなく、受講期間内に実施される試験の在宅受験の権利が与えられます。 |
出題範囲 | [学科試験]:
・介護保険制度に関する知識
[実技試験]: |
試験時期 | 毎月実施(年12回) |
試験時間 | 90分 |
合格基準 | 原則として、正答率6割以上を合格としています。
ただし、問題の難易度等により変動する場合があります。 |
合格率 | おおむね60%から80% |
受験料 | ・一般受験:5,500円(税込)
・団体受験(認定機関の通信・通学受講生の方):5,000円(税込) |
試験会場 | |
主催団体 | 全国医療福祉教育協会 |
ユーキャンの介護事務講座「修了認定試験」に合格すれば、受講期限内に実施される試験の"在宅受験"の資格が得られます。
介護事務管理士(R)技能認定試験
「介護事務管理士(R)技能認定試験」は、「技能認定振興協会(JSMA)」が実施している介護事務の認定試験で、合格すると「介護事務管理士(R)」の資格を与えられます。
介護保険制度が施行されたことにより、介護事業者が介護報酬の計算と請求事務を負担することになりました。
そして、介護事務への需要が拡大したことを受けて、2000年にこの資格が創設されています。
試験名 | 介護事務管理士(R)技能認定試験 |
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資格の種類 | 民間資格 |
称号 | 介護事務管理士(R) |
受験資格 | 受験資格は問いません。
年齢制限もありません。 |
試験内容 | [学科試験]
マークシート(択一式)/10問(「共通問題」7問と「選択問題」3問)
[実技試験] |
試験形態 | ・在宅受験
・会場受験: |
出題範囲 | >[学科試験]
法規(介護保険制度、介護報酬の請求についての知識)
[実技試験] |
試験時期 | ・在宅受験:奇数月の第4土曜日翌日(日曜日)
・会場受験:奇数月第4土曜日 |
試験時間 | 実技・学科併せて2時間 |
合格基準 | [学科試験]:約80%以上
[実技試験]:約80%以上 |
合格率 | 2021/09:82.9%
2021/07:82.9% |
結果の通知 | 試験実施後1ヵ月以内に文書にて通知
※合格者には「介護事務管理士」の認定合格証が交付 |
試験会場 | ※コロナ禍により一般会場試験は中止(2021年11月現在) |
受験料 | 6,500円(税込)(学科・実技) |
主催団体 | 技能認定振興協会(JSMA) |
ケアクラーク技能認定試験
「ケアクラーク技能認定試験」は、「一般財団法人 日本医療教育財団」が実施している認定試験で、合格すると「ケアクラーク(R)」の称号を付与されます。
介護事務に必要な知識と技能だけではなく、老人・障害者の心理やコミュニケーションなどを学び、それらの知識や技能などを評価する資格です。
ケアクラークは、「介護報酬請求業務」「日常的な事務処理」「窓口業務」などのデスクワークが主な仕事なので、介護の現場で体力を使うヘルパーとして働くには自信がない人や女性にお勧めの仕事です。
これから、ますます高齢化社会が進む日本では、大きな需要が見込まれる職種なので、長く安定した仕事に就きたい方にもお勧めの仕事です。
試験名 | ケアクラーク技能認定試験 |
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資格の種類 | 民間資格 |
称号 | ケアクラーク(R) |
受験資格 | 特に無し |
試験内容 | [学科試験]
介護事務知識/筆記(択一式)/25問 |
試験形態 | 在宅試験 |
試験時期 | 年3回(5月、9月、1月) |
試験時間 | [学科試験]:50分
[実技試験]:60分 |
合格基準 | 学科試験および実技試験の各々の得点率が70%以上を合格 |
合格率 | 約70% |
結果の通知 | 試験日から約1ヶ月後に郵送 |
合格証の交付 | 試験結果通知から約1ヶ月後に郵送 |
受験料 | 6,900円(税込) |
主催団体 | 日本医療教育財団 |
介護報酬請求事務技能検定試験
介護事務の資格の中でもメジャーな試験の一つが、「日本医療事務協会」主催の「介護報酬請求事務技能検定試験」です。
専門学校や職業訓練でも実施されるため、認知度が高い資格で、合格率も80%ほどと高いため、比較的難易度は低めの資格になります。
試験名 | 介護報酬請求事務技能検定試験 |
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資格の種類 | 民間資格 |
受験資格 | ・日本医療事務協会が認定する介護事務講座を修了した者
・受験申請のあった高校・専門学校・短期大学・大学等 |
試験内容 | 【学科試験】1題(正誤問題 25問)
【実技試験】2題 |
試験形態 | ・会場受験
※教材・資料の持ち込み・閲覧可 |
出題概要 | 【学科試験】1題(正誤問題 25問)
【実技試験】2題(居宅サービス提供票・別票より介護給付費明細書作成2題、施設サービスの設問より介護給付費明細書作成1題) |
試験時期 | 偶数月第3日曜日開催 |
試験時間 | 2時間 |
合格基準 | 問題の総得点の70%程度を基準として、問題の難易度で補正した点数以上の得点の者 |
合格率 | ・2014年度:受験者数 541人/合格率 72.1%
・2015年度:受験者数 1,796人/合格率 83.9% |
結果の通知 | 郵送による文書にて通知(試験日の約2週間後) |
受験料 | 6,600円(税込) |
試験会場 | 開催月によって異なります。 |
主催団体 | 日本医療事務協会 |